画材屋さんを巡って
ソフケンフレームを売り込む日々
今回はソフケン創業当時から営業を担当されてきたIさんにお話を伺います。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ソフケンフレーム販売の歴史について教えてください。
一番最初は、自社製品ではなく有名なホビーグッズのメーカーで、ジグソーパズルのフレームとして使ってもらっていたんです。
そのおつきあいは今でも?
はい、おかげさまで。ソフケンの名前はどこにも出ていませんけど(笑)。
自社販売に踏み切ったきっかけは?
最初はまだ自社製品で売れるかどうかわかりませんので、まず試作品を作って営業しまくりました。そのころ会社が(東京都中央区)入船にあったので、広告代理店がたくさんあったんです。まずはそこへ……。
いきなり大手ですね! DとかHとか……?
でも、最初からそう簡単に使ってもらえないので、もっとパネルを売れそうなところと考え、次が画材屋さんですね。ワゴン販売というのは、ご存じですよね?
ワゴン販売って、お店の店頭でワゴンに商品を並べて売ってるコーナーですよね。
ラクパネをワゴンに山ほど積んで1週間、1日中、食事とトイレ以外ずっと立ってお客様にソフケンフレームを説明するんです。
反応はいかがでしたか?
売れましたよ。こちらも売らなきゃと必死ですよ。お客様の前でフレームを開けたり閉めたり開けたり閉めたりパチンパチン、延々と。
パチンパチン……、様子が目に浮かびますね! ほかに前開きのフレームというのはまだなかったのでは?
海外製の高級なのがありましたね。でも構造が全然違います。それと安価なアルミフレームで前開きはありませんから、みなさん注目してもらいました。
写真がありますね。立派なPOPが!
店頭をお借りして、1日中、お客様にソフケンフレームを説明していました。
お店のスタッフさんがわざわざ作ってくれたんですよ。うれしかったなあ。あまりによくできていたので、持って帰りました(笑)。
お一人で営業されていたんですか?
1日中頑張っているとお店の専務さんが他のお店も紹介してくれて! それから展示会も一人で行きましたね、ビッグサイト。
最初から最後まで?
そのころは土日も展示会開いてたんですけど、土日になったらうちのカミさんが手伝いに来てくれたりして(笑)。
ラクパネの進撃は地道な販売努力から始まったんですね!
画材店から文具メーカーへとつながるなかで、どうしてももう少し安価なパネルが求められたんです。構造は違うんですけどより安価なパネルがライバルにあったんです。
なるほど、で、どうされたんですか?
社長にお願いして、開発してもらったのが「スリムエイト」なんです。
出たッ! スリムエイト。より市場にマッチした製品がスリムエイトだったんですね! よくわかりました。次はいよいよスリムエイトの進撃についてお聞きしたいと思います。ありがとうございました。
引き続き「2-2 いま、スリムエイト人気の秘密」をご覧ください。